高性能なロボット関節モーターは、単にモーターとハーモニック減速機を組み合わせたものではありません。実際のロボット関節の位置精度は、伝達特性、機械剛性、エンコーダフィードバック、負荷変動、制御性能を含む、モーションチェーン全体に左右されます。ハーモニック減速機は極めて低いバックラッシを実現できますが、バックラッシが小さいからといって、出力精度が自動的に完全になるわけではありません。デュアルエンコーダ搭載ロボット関節モーターは、モーター側の位置測定に加えて出力側の直接フィードバックを追加することで、制御システムが実際の関節動作をより正確に把握し、伝達誤差や負荷に依存する変形の影響を低減できるようにします。本記事では、高精度かつ高動特性が求められる用途において、デュアルエンコーダがロボット関節の位置精度をどのように向上させるかを解説します。